【2020/4/12】これってどうなの?マリオカートツアー
この記事には否定的な内容が多く含まれています
1.実に惜しい作品
スマートデバイス向けに配信されたマリオカートシリーズ最新作『マリオカートツアー』。キャラクターやマシンなどが魅力的な作品ではありますが、その反面不満点もかなり多い作品となってしまっています。今回はそんな『マリオカートツアー』の不満点の一部を紹介します。
ちなみに魅力について語っている記事はこちらになります↓
2.本作の不満点
ガチャシステム「ドカン」について
本作では「ドカン(いわゆるガチャ)」を使うことでキャラクターやマシン、グライダーを手に入れることができます。そのドカンを使うために必要になるのが「ルビー」です。ルビーを5個使うことでドカンを1回、45個使うことでドカンを10回使用することができます(上限は基本100)。ルビーは普通にプレイしても手に入りますが、課金をすることでより多く手に入れることもできます。
問題はそのキャラ・マシン・アイテムの出現率。これらにはそれぞれランクがあり、「ノーマル」「レア」「ウルトラレア」の順に出現しにくくなっています。これによりやたらとノーマルばかりが出るという状況もなんら珍しくありません。
しかも、「直近で出たものが出にくくなる」「一度入手したことのあるものが出にくくなる」といったこともないので「すでに持っているキャラが数回連続で出る」ということも多々あります。
また、ウルトラレアの中には「ピックアップ」という期間限定のものもあり、こちらはドカン100回の間に必ず出るというものになっていますが、上記のことも相まって運が悪いと80回90回使っても出ないということも。
魅力的なキャラも手に入れるまでが大変
課金アイテム「ルビー」について
上記のドカンに関する問題点に拍車をかけるのが課金アイテム「ルビー」の問題点。一応無課金でも手に入らないことはないですが、その数もかなり少なめです。
この記事を作成した時点で開催されているヨッシーツアーのノーマルギフトで手に入るルビーの数はたったの25個。ログインボーナスを合わせても35個と10連ドカンを1回も使えません。そのうえ上記のドカンの出現率も考えると…。
一応、月額制の「ゴールドパス」に加入することでより多くのルビーは手に入ります。むしろゴールドパスが無いと目当てのものをドカンから引き当てるのが厳しいというのが現状です(基本無料とはいったい…)。
課金をすることでルビーを購入するというのもアリかもしれませんが、これまた上記のドカンの出現率を考えた場合、狙っているキャラやパーツ次第では『マリオカート8 デラックス』の方がお得ということも考えられます。なので購入は自己責任で。
ちなみに『マリオカート8 デラックス』は 5,980円+税
ショップのラインナップについて
ゲーム内で手に入れたコインを使ってキャラやマシンパーツなどを買うことができる「ショップ」。サービス開始当初はすべてのキャラやマシンパーツなどを購入することができました。
しかし、現在はラインナップに入っているもののみショップに並ぶ仕様となっています。これによって、ドカンで手に入れることのできなかった分のカバーがラインナップのものしかできなくなってしまっています。
さらに、このラインナップはツアーごとに変わるわけでもなく仕様変更がされてから現在(ヨッシーツアー)まで固定のものしか出なくなっています。そのため、ラインナップ対象外のキャラクターやマシンパーツの入手難度ばかりが上がってしまっているのは残念です。
固定のショップラインナップ
操作性の悪さ
スマートデバイス向けなので仕方がないところもあるとは思いますが、やはり家庭用マリオカートよりも操作性の悪さが目立ちます。家庭用マリオカートはアクセルやハンドル操作、ドリフトやアイテム使用などが特定のボタンで使い分けることができますが、『マリオカートツアー』では1つのスクリーン上でのタップやスライド操作のみなので慣れないうちは誤爆が頻発するということもあったり…。
コースごとの適正関連について
本作ではキャラクターやマシンパーツごとに「得意なコース」が用意されています。例として、そのコースが得意なキャラの場合アイテムを3つ所持できるほか、強力な「アイテムフィーバー」も使うことができます。
しかし、得意なキャラ以外だと使用できるアイテム数が減るほか、アイテムフィーバーも使うことができないため、アイテムに大きく左右される本作では大きく不利になってしまいます。
強力なフィーバーも使えるのは一部のみ
さらに、この適正が原因で対人戦であるマルチプレイでも特定のキャラを使うプレイヤーが大半を占めるという事態にもなってしまっています。
やたら偏ったカスタマイズの「マルチプレイ」
ちょっと細かいことについて
ハンマーブロスツアーで追加された「GBAクッパキャッスル2」。原作『マリオカートアドバンス』、およびリメイクして収録した『マリオカートDS』では「GBAクッパキャッスル1」の背景とは別の背景が使用されていました。ところが、本作では「1」の使いまわしになってしまっています。アップデートで変更してほしいですが、どうでしょう。
また、「SFCマリオサーキット1~3」のほか、「RMXマリオサーキット1」といったほとんど完全新作と言ってもいいようなコースまで収録されているのに「SFCマリオサーキット4」が収録されない理由もちょっと気になったりしています。
3.あとがき
魅力的なキャラクターやマシン、世界の都市を舞台とした新コースといった光るところもある作品ではありますが、だからこそこういった問題点が目立つのは実に「もったいないなぁ」と感じています。今後改善されるときが来るといいのですが…。