【2022/10/16】『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』気になるアレコレ(1stトレーラー編)
ヒゲの配管工、スクリーンへ
1.ベールを脱いだマリオ映画
2022年10月7日、マリオのアニメ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のトレーラーが公開されました
マリオの映画化は『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』に続いて3度目。『ミニオンズ』などで有名なイルミネーションと任天堂の共同製作となっており、マリオの生みの親の宮本茂氏も深く関わっているそうです
今回はトレーラーなどから気になるポイントを掘り下げたりアレコレ予想したりしていきます。あくまで一個人の予想ですので鵜呑みにはしないようにお願いします
トレーラー
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーDirect
2.デザインがリアル、でもマリオ感も
トレーラー公開前、「アニメ映画だしデザインはゲームのマリオシリーズと同じ感じになるのでは?」と個人的に予想していました
実際に見てみると…
なにこれ凄いリアルじゃん!
となりました。最初はリアルなマリオのデザインに違和感もありましたし「アニメ映画だしゲームまんまでいいじゃん」とも思いました。ただ、見ていくうちに「ゲームと違う表現がされていると考えるとこれでもいいのでは?」と思えるようになってきました。元の面影もだいぶ残っているので「全然違うじゃん!」みたいな嫌悪感も抱きませんでした
ただ、声に関してはもう少しゲーム版のようなハイテンションさも欲しかったとは思います。まだ全貌が判明していないのでここからどうなるかはまだわからないですが
「キノピオ」もリアル、でもゲーム版っぽくもある
中でも個人的に気に入ったのはカメ一族の大魔王「クッパ」。まさに「ゲームそのままのイメージで現実世界に現れたクッパ」のような感じがしました。
デザインのみならず声の雰囲気からキャラ付けまで個人的には解釈一致でした。『スーパーマリオギャラクシー』のようなシリアスな悪役を演じているクッパが大好きなので現時点でだいぶ満足しています
ゲーム版の面影を残し、かつシリアスに描かれた「クッパ」
3.キービジュアルの気になるポイント
ここからはトレーラーの公開直前に公開されたキービジュアルから小ネタなどをピックアップしていきます
キービジュアル
アンティークショップ
マリオから見てすぐ左側には「ANTIQUES」と書かれた看板の建物が建っています。おそらくアンティークショップだと思われますが、店の中には過去のマリオシリーズに登場したアイテムがいくつか置いてあります
棚の中には『スーパーマリオブラザーズ3』のゲーム内のドットを立体化したような「Pスイッチ」と「オルゴール」、その下側には「宝箱」や「カギ」らしきものが置かれています
さらに「POWブロック」が描かれたタルや「ヨッシーのタマゴ」など、この建物だけでも大量に小ネタが詰め込まれています
「ANTIQUE」看板の建物
建物にある各種アイテム
1つ気になったポイントは「なぜドット絵が立体化されたデザインなのか」という点。『マリオ3』以来登場機会があまり無かったオルゴールはともかく「Pスイッチ」に関しては現在もおなじみのアイテムとして登場しているので「現在のデザインでもいいのでは?」と思ってしまいます
公式の説明がまだ無いので正解はわかりませんが、Pスイッチに関してはおそらく「旧式Pスイッチ」みたいなものだと個人的に思っています。昔の主流デザインだったPスイッチが長い年月を経てアンティークショップに並ぶようになったと睨んでいます
現在の「Pスイッチ」
テンテン
『スーパーマリオ3Dランド』で初登場したテントウムシのような敵「テンテン」が歩いている様子も描かれています。昔からのシリーズ常連キャラが多くなるのかと思っていたので比較的新しめの作品からの登場は個人的に少し意外でした
テントウムシのような「テンテン」
プクプクつり?プクプクすくい?
街の中には「プクプク」と「トゲプク」が大きく描かれた看板が目印の建物もあります(よく見ると「ライトクラゲ(『3』のしびれくらげ?)」や「ウニラ」も)
建物の前には袋に入ったプクプクを抱えたむらさきキノピオもいるので「釣りや金魚すくいの要領でプクプクを捕まえられるアミューズメント施設」なのかもしれません
プクプクを使った商業施設?
ピーチ城へ続く道
ピーチ城に続く山々のデザインは『NewスーパーマリオブラザーズWii』などのデザインと似ています。でも草の質感がかなりリアル
さらに『スーパーマリオ3Dワールド』の「てっぺんめざせ!ノッポ山」を髣髴とさせるアスレチックや巨大なキノコの足場など、まさにゲーム版スーパーマリオシリーズのコースのような世界が広がっています
一般住民には険しそうな道のりですがあちこちに土管が張り巡らされているから大丈夫(?)
実際に住むとなると大変そう…?
『スーパーマリオ3Dワールド』の「てっぺんめざせ!ノッポ山」
ピーチ城
ピーチ姫の住むお城「ピーチ城」。城の細かいデザインや城の周辺はほぼ毎回異なっています
今回のピーチ城があるのは何と高い山の上!普段は平地にあることがほとんどだったのでかなりイレギュラーな立地になっています。道中のアスレチックを見る限り訪れるだけでも一苦労しそうですが…
行くだけでも大変そうな「ピーチ城」
空に浮かぶアレコレ
キノコ王国は上空にも気になるものがたくさん。『スーパーマリオギャラクシー』の小惑星や『スーパーマリオ3Dワールド』のコースアイコンのミニチュアのような浮島が浮いているほか、ピーチ城右上にはよく見ると「パタブロック」らしきものも飛来しています
空の上でもアスレチック?
『3Dワールド』のコースアイコンのミニチュア
浮島の中には滝の流れる島も。どことなく『スーパーマリオオデッセイ』の滝の国「ダイナフォー」を思い出しますね
さらにその島には大砲らしきオブジェクトも。色からして『スーパーマリオ64』のものに見えますが果たして…
滝の流れる島と大砲らしきもの
『スーパーマリオ64』の大砲
4.トレーラーの気になるポイント+その他
ここからはトレーラーの中から気になったポイントや小ネタなどをピックアップしていきます。そのほか、トレーラーに出てこなかった判明済み要素についても予想や考察をしていきます
ペンギン一族
トレーラーでクッパ軍団の襲撃に遭ったのは「ペンギン」の一族。ペンギンは『スーパーマリオ64』以来3Dマリオをメインにさまざまな作品で登場しています。デザインは『スーパーマリオギャラクシー』に近い?
中でも気に入ったのは王冠を被った一族の王のようなペンギン。この手の「一族の王」的なキャラクターは近年のマリオシリーズではあまり多く見かけないので久しぶりに新規のキングキャラが見られて嬉しかったです
クッパ軍団相手に果敢に迎え撃つペンギンたち
『スーパーマリオギャラクシー』のペンギン
ノコノコ
クッパ軍団の一般兵「ノコノコ」。今回は大勢で武装してクッパの侵略作戦に参加します
眼帯を付けたノコノコはシリーズ中でもかなり貴重。ヘルメットをかぶったノコノコはどことなく「ハンマーブロス」に似ています。ちゃんと赤と緑2種類のコウラのノコノコがいるのもポイント
武装した「ノコノコ」
カメック
クッパの側近の魔法使い「カメック」も登場。彼が得意とする魔法を使っているシーンも見られました。ここからさらにどのような活躍をするのかにも注目
スター
クッパがスターを手に入れるシーンがあるのも気になるところ。スターといえば2Dマリオなどの無敵状態になれる「スーパースター」が有名ですね
ただ、今回はどちらかといえば3Dマリオの「パワースター」のような特殊な力を持つもののようにも見えます。映像の順番通り「ペンギンの城を襲ってスターを奪い去る」という流れだとすると「スターを奪い去る」という点で『64』や『ギャラクシー』のストーリーと共通していますし
いずれにせよこのスターがストーリーのカギを握りそうです
クッパに奪われた「スター」
マリオとキノコ王国
今となってはすっかりおなじみの「キノコ王国」。ですが「ここは…」というセリフから察する映画版はマリオがキノコ王国を訪れたばかりの頃のストーリーが描かれているのだと思われます
ちなみに『ドンキーコング(GB版)』のラストバトルはキノコ王国の近くが舞台となっており、エンディング画面には土管が置いてありました。また、トレーラーでマリオが登場したのも土管の中から
これらのことから今回のトレーラーのマリオは「『ドンキーコング(GB版)』のラストでキノコ王国に旅立った直後のマリオ」なのではと予想します
初々しさのあるマリオ
ですが、「ここは…」というセリフには気になる点もあります。『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』のラストでベビィ時代のマリオブラザーズが届けられる両親の家は「キノコ王国」を連想させるキノコ型の家になっています。これはストーリー上その直後にあたる『ヨッシーNewアイランド』でも同様です
また、『マリオ&ルイージRPG2』ではベビィ時代のマリオブラザーズがキノコ王国で暮らしている様子も描かれています
これらのことから「初めて来た」というわけでもなさそうなので展開に少し違和感を感じました。
ただ、あくまでキノコ王国にいたのはベビィ時代の話であり、仮に長い間キノコ王国を離れていたとすると昔の記憶が多少薄れていてもおかしくはないのかなとも思います(とはいえだいぶ鮮烈な思い出があるので多少記憶に残っていそうですが)
また、年数経過によってベビィ時代のキノコ王国と現在のキノコ王国で光景が大きく変わっているという可能性もあるかもしれません。いずれにせよ真相は現状謎のままです
マリオブラザーズの両親の家
過去のキノコ城(現:ピーチ城)にいるベビィ時代のマリオブラザーズ
トレーラー未登場の判明済みキャラクターについて
現時点でもさまざまなキャラクターの登場が判明しているマリオ映画ですが、今回のトレーラーでは見られなかったすでに登場が判明しているキャラクターもまだ何人かいます
例えばおなじみのヒロイン「ピーチ姫」もその1人。映画版ではどのようなデザインで登場するか気になるところ
『スーパーマリオオデッセイ』の「ピーチ姫」
そのほか、「ドンキーコング」「クランキーコング」「ブラッキー」もまだ登場していません
クランキーコングは『スーパードンキーコング』以前に「ドンキーコング」を名乗っていたいわば「初代ドンキーコング」。マリオとも『ドンキーコング(AC/FC/GB)』などで共演しました。老体となった現在はドンキーコングアイランドで仲間たちと暮らしています。現役活躍中のドンキーコングは彼の孫
ブラッキーはビルを解体するパズルゲーム『レッキングクルー』に登場したキャラクター。クッパやワリオよりデビューの早い「元祖マリオのライバル」的存在で、ビル解体を進めるマリオを妨害してきました。近年はドット絵以外ほとんど登場していないので「久しぶりの再登場」という点でも特に注目しているキャラクターです
マリオとキノコ王国での予想通り、今回のストーリーが「マリオがキノコ王国に来た頃の話」だとすると彼らが登場するのはキノコ王国来訪前のシーンになりそうです
というのも設定上『スーパーマリオブラザーズ』の直前であるとされる『ドンキーコング(GB版)』には初代ドンキーコング(現クランキーコング)が登場します
また、あくまで個人の見解ですが仮に「『スーパーマリオ』以前に発売された作品がすべてキノコ王国に来る前の話」だとすると『マリオブラザーズ』の「下水道のモンスター退治」や『レッキングクルー』の「高層ビルの解体」というのも『ドンキーコング(GB版)』のワールド1「ビッグシティ(大都会)」で起きたストーリーである可能性があると思います。キノコ王国は基本的に高層ビル等が建っているイメージもあまりないですし
『ドンキーコング(GB版)』のチュートリアルの舞台である工事現場(≒『ドンキーコング(AC/FC版)』?)もビッグシティから遠く離れていなさそうなのでキノコ王国に来る前のマリオはビッグシティを拠点に活動していたと思われます。
なので、マリオがビッグシティで活動中のシーンに同じくビッグシティに住んでいたクランキーやブラッキーなどが登場するのではないかと予想します。あくまでも一個人のガバガバ考察なので鵜呑みにはしないようお願いします
マリオの「ビッグシティ」時代と「キノコ王国」時代の作品予想
補足説明
未判明キャラクターについて
現時点で登場が決まっていないキャラの中でも「ポリーン」「ドンキーコングJr.」「ヨッシー」はもしかすると登場するのではないかと睨んでいます
ポリーンやドンキーコングJr.は『スーパーマリオ』以前にも登場したキャラであるほか、キノコ王国に旅立つ直前の『ドンキーコング(GB版)』にも登場したので初代ドンキー絡みのストーリーがあると絡んできそうです
ヨッシーは『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』に関する話題が出た場合に登場すると予想します。こちらもまた設定上『スーパーマリオ』以前の話であり、「マリオブラザーズの誕生」というマリオ史の中でも極めて重要な要素が含まれているのでもしかするとストーリーに組み込まれているかもしれません
初代ドンキー関係のキャラは出てきそう
ルイージ
トレーラーのラストには我らが「ルイージ」も登場。『ルイージマンション』を髣髴とさせる森の中でたくさんの「カロン」に追われていましたが…
活躍の場はあるのだろうか「ルイージ」
5.あとがき
ついに映像が公開され、だんだん現実味を帯びてきた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。公開は来年2023年4月28日。それまでの間続報が出次第記事を作っていけたらと思っています(時間と体力に余裕があれば)