【2022/6/4】『星のカービィ ディスカバリー』のどことなく『64』っぽいアレコレ
どことなく似ているような…?
1.3Dカービィの原点と3D”アクション”カービィの原点
はじめに、個人的な感想ではありますが『星のカービィ ディスカバリー』には『星のカービィ64』を髣髴とさせる要素が多く含まれているように感じました。
シリーズで初めてキャラや地形が3Dで描かれるようになった『64』と本編作品で初めての完全3Dアクションである『ディスカバリー』。本記事ではそんな「はじめての3Dカービィ」である2作品の似た要素についてまとめました。こじつけ的なものも多いですがご了承ください
『星のカービィ64』はNintendoSwitchOnline+追加パックでも
2.コピー能力・ほおばりヘンケイ関係
新コピー能力「ドリル」
『ディスカバリー』で初登場を果たしたコピー能力「ドリル」。その名の通り、帽子のドリルを使って地面を移動したり敵を攻撃したりする能力です。
探索でも戦闘でも便利なコピー能力ですが、「進化」させることでより強力にパワーアップします。スピードや攻撃力が上がるほか、ドリルをロケットのように飛ばすこともできるように
新たなコピー能力「ドリル」
そんな新コピー能力の「ドリル」ですが、『64』にも「ストーンニードル」という似たような特徴を持つ能力が登場しました
ストーンニードルは「ストーン」と「ニードル」を組み合わせてできる「コピー能力ミックス」の1つ。大きなドリルを手に持って前進し、立ちはだかる敵を蹴散らしていきます。また、ドリルを手放して一直線上に発射することも
ドリルを持って突撃「ストーンニードル」
ジャンクニードル
「ニードル」を進化させることで使えるようになる能力「ジャンクニードル」。サボテンやコークスクリュー、ハチの針など、様々な尖ったもので突き刺す見るからに痛そうな能力です。もちろん、攻撃力もアップ
どこを見ても痛そうな全身凶器「ジャンクニードル」
『64』にも同じような見た目のコピー能力ミックス「ニードルニードル」が登場しました。突き出すものの数こそジャンクニードルより少ないですが、これだけでもかなり痛そうです。ハチの針など、ジャンクニードルと共通しているものも
こちらもかなりの凶器「ニードルニードル」
おまけ「『64』と『ディスカバリー』の突き出すもの比較」
ボルケーノファイア
コピー能力「ファイア」の進化系の1つ「ボルケーノファイア」。「火ふき攻撃」では火山のような帽子から溶岩弾を発射して攻撃します。発動中は溶岩弾を発射する向きを変えることも可能。
帽子の火山が大噴火「ボルケーノファイア」
『64』では見た目も技も似通っているコピー能力ミックス「バーニングストーン」を使うことができました。こちらは帽子ではなくカービィの頭が火山のように変化。火山弾を頭から発射して攻撃します。この能力でも発射方向の調整が可能です
頭の火山が大噴火「バーニングストーン」
ドラゴニックファイア
コピー能力「ファイア」の最終進化能力「ドラゴニックファイア」。「火ふきこうげき」で放たれる長い紫色の炎はまさに巨大なドラゴンの火炎放射のよう
さらに、炎をまとっての体当たり攻撃「バーニングアタック」では炎のドラゴンのような翼を生やして突進します。ビジュアルがカッコいいのはもちろん、移動距離も攻撃力もケタ違い
炎の竜のごとく「ドラゴニックファイア」
『64』では姿こそ違えどドラゴニックファイアのバーニングアタックに似た特徴のコピー能力ミックス「バーニングバーニング」が登場しました。こちらでは赤い火の鳥のごとく突進します。移動距離の長さもドラゴニックファイアのよう
炎の鳥のごとく「バーニングバーニング」
ピコピコハンマー
破壊力の高さが自慢の「ハンマー」の進化系「ピコピコハンマー」。プリティな見た目ですが、破壊力はノーマルのハンマーゆずり。そのうえ連射力も格段にアップしているため見た目以上に恐ろしい能力となっています
ナメてかかるとめちゃくちゃ痛い「ピコピコハンマー」
カービィシリーズでピコピコハンマーといえば『64』にもピコピコハンマーがモチーフとなっているギミックが登場しました。ブルブルスターステージ4に登場し、頭の上に付けた巨大なピコピコハンマーでカービィを潰してきます
見た目こそピコピコハンマーですが潰されると一発でミスになるため見た目以上にはるかに恐ろしいです
キケンな工場のキケンなロボット
じはんきほおばり
新世界を訪れたカービィが取得した新しい能力「ほおばりヘンケイ」。自販機や車など、ポップスターではあまり見かけない物体をほおばることで発動でき、その物体の特徴を活かしたアクションを使うことができるようになります
自販機をほおばることで発動する「じはんきほおばり」では、缶ジュースを発射して攻撃することができます。また、発射した缶ジュースを拾うことで回復までできてしまいます。まさに一石二鳥
自販機から缶ジュースを発射「じはんきほおばり」
「ほおばりヘンケイ」そのものや似たシステムこそ『64』には登場しませんが、どことなく「じはんきほおばり」に似ているコピー能力ミックスは登場しました
その能力が「アイススパーク」。冷蔵庫のような姿に変身し、様々な食べ物を発射して攻撃します。こちらもまた、食べ物を拾うことで回復ができます
冷蔵庫のような姿に「アイススパーク」
でんきゅうほおばり
暗い部屋に置いてある電球をほおばると「でんきゅうほおばり」が発動。移動速度こそ下がりますが、暗い部屋を光で照らすことができます。どこに足場があるかがわかる便利な能力ですが、光を照らすことで寄って来る敵もいるので注意
暗い部屋も怖くない「でんきゅうほおばり」
『64』でもよく似たコピー能力ミックス「スパークボム」が登場しました。電球のような姿で暗い部屋を照らせる点は同じですが、こちらはしばらく照らしていると破裂するので注意。
「スパークボム」で謎解き
3.キャラクター関係
カービィのアクション
『ディスカバリー』では従来の星のカービィシリーズからカービィのアクションの仕様が一部変化しています。
空を飛ぶことができる「ホバリング」には時間制限が設けられており、一定時間が経過すると解除されてしまいます。
また、「すいこみ」関係では歩きながら吸い込むことができるようになったほか、水上でも発動することができるようになりました。「コピー能力」もすべて水上でも使えるように
「ファイア」も水上で使えちゃう
上記の仕様はどれも『64』の時点で登場していました。また、「すいこみ」や「コピー能力」に関しては水中でも使用することができました。
水の中でも「バーニング」
味方として登場するワドルディ
『ディスカバリー』では大半のカービィ本編作品で敵キャラとして登場する「ワドルディ」が味方として登場します。助ける対象として大勢のワドルディが登場するほか、2Pキャラとして「バンダナワドルディ」が冒険に参加します
従来の敵キャラとしてのワドルディポジションは新キャラ「ガルルフィ」が担うことに
ビースト軍団一般兵「ガルルフィ」
また、『64』も『ディスカバリー』と同様に本編作品としては珍しくワドルディが味方キャラとして登場します。大勢のワドルディがいた『ディスカバリー』に対し、こちらは旅に同行する1体のワドルディ(バンダナワドルディのようなポジション)のみが登場します
ちなみにこちらのワドルディポジションのキャラは『64』で初登場の「エヌゼット」。ガルルフィと比べると登場ステージ数は少なめ
乗り物ならおまかせ「ワドルディ」
謎の多い敵キャラ「エヌゼット」
デデデ大王のデザイン
カービィシリーズの名物キャラ、カービィの宿敵である自称大王「デデデ大王」。彼は他のキャラクター以上に高い頻度でキャラデザインが変化しますが、『ディスカバリー』では直近の作品から大きくデザインが変わりました
ガウンのデザインはもちろん、唇の部分が鳥類のくちばしのように尖っていたり、他の作品よりも丸っこい体形になっていたりとどことなく「ビースト軍団」らしいワイルドなデザインになっています(他作品以上にペンギン寄りの見た目に…?)
そんな『ディスカバリー』でのデデデ大王の顔つきや体形は『64』に近いものだったりします。また、前作にあたる『星のカービィ3』でも似たような見た目でした
ちなみに『ディスカバリー』のデデデ大王のデザインは意図的にこれらの作品に寄せたわけではなく、世界観に合わせたデザインにしたかったことや『3』や『64』を担当したデザイナーが『ディスカバリー』のデザインを担当したことが重なった結果このようなデザインになったのだとか
『64』の「デデデ大王」
ポピーの爆弾
「ボム」能力を持つ敵キャラとしておなじみの「ポピーブラザーズJr.」。そんな彼が使う爆弾のデザインが少し変化しました。赤い顔のようなマークが描かれています
顔が描かれるようになった爆弾
ちなみに『64』でポピーが使う爆弾にはドクロのマークが描かれています。他の作品では何も描かれていないことがほとんどなので、変わったデザインの爆弾を使ってくるのはどことなく『ディスカバリー』に近いかも(と言ってもデザインが全然違うので似ている点として挙げるにはこじつけ感は否めませんが)
ドクロの描かれた爆弾
4.ステージ関係
行こうよアライブルモール
ネイチェル草原の4ステージ目「行こうよアライブルモール」。廃墟と化したショッピングモールが舞台となっています。今でこそビースト軍団しかいませんが、営業していた頃はもっと栄えていたのかもしれません
かつての商業施設「行こうよアライブルモール」
大型商業施設がモチーフとなっているステージは『64』にもありました。ブルブルスターのステージ3は無人のデパートがモチーフになっており、どことなくアライブルモールを連想させられます。
人のいなくなったブルブルスターのデパート
資源エネルギープラント
ストーリーの終盤に訪れることになるステージ「資源エネルギープラント」。ベルトコンベアやカービィを潰そうとしてくる壁や天井など、危険な仕掛けが盛りだくさんのステージとなっています。このステージで流れるBGM「資源エネルギープラント」も不穏でかつどこか切ない雰囲気を漂わせていて印象的
危ない仕掛けが満載「資源エネルギープラント」
こちらもまた似たようなステージが『64』にありました。ブルブルスターステージ4はステージの雰囲気からギミックまで資源エネルギープラントと似通っています。ベルトコンベアや迫ってくる天井・壁はまさにそう
印象深いBGM「こうじょうけんがく」も機械的な雰囲気の中にどこか哀愁が漂っており、どことなく「資源エネルギープラント」と似たような雰囲気を醸しだしています(ちなみに作曲者も同じ)
ブルブルスターの危険な工場
5.あとがき
2022年3月にNintendoSwitchで発売された『星のカービィ ディスカバリー』とNintendoSwitchOnline追加パックでも遊べるようになった『星のカービィ64』。両作品をプレイして似ているようなところを探してみるのも楽しみの1つかもしれません